はじめまして。2025年度代表を務めております、田口です。2023年度には一般参加者としてgraynに参加していました。 さて、皆さんはカラー手焼きをしたことはありますか?お恥ずかしながら私は経験ありませんでした。前回のgraynで「カラー暗室を持っている大学があるらしいぞ」という噂は聞いていたので、機会があれば教わりたいなぁとは思っていたのですが、なんと今回、中央大学写真研究部さまのご協力で体験することができました!カラー手焼きとは モノクロ手焼きと同じく、引き伸ばし機を使って印画紙にプリントをすることです。モノクロとの大きな違いはカラーフィルターの有無です。これがまあ大変で...。 他にも薬品が異なります。モノクロは現像・停止・定着がありますが、今回は発色現像と漂白定着の方式で行いました。中央さんは自動現像機のCP-32をお持ちでした。羨ましい...うちにも欲しい......。印画紙をセットすると自動で現像して自動で出てきます。技術の勝利。カラー現像体験記 現像をしたのはCP+初日、プレスの時間から来場者対応をしてへとへとになりながら中央大学多摩キャンパスに伺いました。早稲田は大学写真部の枠で展示をさせていただいていました。会場では今回graynに参加する青学、法政、慶應の方々にもお会いしました。 初めての体験にウキウキしながらお邪魔した中央さんの部室。暗室が部室の中にありました。早稲田は至近距離とはいえ毎度行き来しなければいけないので羨ましいです。 暗室に入ってまず最初に目についたのはカラー引き伸ばし機です。モノクロ引き伸ばし機はヘッド側で何かを操作するという手順がないので、カラーフィルターの操作系があるのはとても新鮮でした。 モノクロの経験もあるからということで早速焼いてみることになりました。まずはおおまかな露光時間を決めます。これはモノクロと同じです。と思ってピースを作ってテストしてみたのですが、あまりにも小さすぎて自動現像機の最初のタンクに沈んでしまい、大失敗。定着されませんでした。 気を取り直して短冊での段階露光に切り替えて秒数を決めました。最初から色が整うとは思っていませんでしたが、最初に出てきたのは綺麗なマゼンタ一色。この時点で普段モノクロしかやっていない人からしたら「色がついた!!!」という感動がありました。 さて、マゼンタに近いということはマゼンタのフィルターを弱めてあげなければいけません。マゼンタの値を大きくしつつ、ややイエローも強めだったのでそちらも大きくしました。全暗にしていざ露光。全暗で引き伸ばし機を弄るというのもモノクロ勢からすると初めての体験で、どこに何があるのか分からず手間取ってしまいました。 そんなこんなで出てきたプリントは全体的に黄色っぽいものでした。じゃあ、ということでイエローを大きくしてみると、わずかに紫がかってはいるものの、色が綺麗に分離したプリントができあがりました。 これを踏まえ、マゼンタを減らしつつ少しイエローが乗るようにして試しに大きく焼いてみました。画像を撮り忘れてしまったのが惜しいですが、今度は全体的に良い色が出たものの、緑がくすんでしまいました。この原因は明確で、イエローのダイヤルを逆に回してしまっていました。 そんなこんなでまたイエローを増やして焼いてみたところ、GOLD200をデータ化したらこんな色だよね〜みたいなプリントが出来上がりました。これでゴールでもよかったのですが、せっかくならクセのないプリントを焼きたかったので、少し黄色を減らしてスッキリとさせました。 こうして完成した初のカラーの手焼きプリントは、graynの展示会場に展示しております。ぜひ完成品をご覧ください。 改めて、初のカラー手焼きの機会をくださった中央大学写真研究部さまには感謝申し上げます。あまりにも楽しかったので、早速外部のレンタル暗室を予約しました。今度は中判を焼いてみたいなぁ。